堀江貴文が日本カジノに言及。まだまだ認識不足だが期待!
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カジノ
日本にカジノを作れば、アジアの富裕層を取りこめる|君はどこにでも行ける|堀江貴文|cakes(ケイクス)
上記の記事を読み、堀江貴文に愛国心がどの程度あるのかとツイートしたところ以下のコメントがきた。
なんだよ愛国心って
RT @dokusai_kenka9: 堀江貴文カジノを推奨
彼の愛国心ってどの程度あるのか不明。。日本にカジノを作れば、アジアの富裕層を取りこめる|堀江貴文 @takapon_jp https://t.co/hgG1ctdHkb
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) May 7, 2016
これはどういう意図で書いたものなのか。
記事タイトルからして、日本にカジノを作ればアジアの富裕層がたくさん来て消費してくれる→日本の税収が増える→日本国が幸せになれる
はずだ。愛国心を煽るようなタイトルではないのだろうか?
カジノこそチャイナマネーを取りこむ一手
日本には都会と地方に、それぞれ特色の違う魅力がそろっている。有効に活かしていくには、やはり海外の金持ちに来てもらうのが一番だ。
各市町村の行政には、グローバルな都市戦略が求められる。富裕層をはじめとした海外の観光客を、いかに誘致するか、真剣に考えていかないといけない。その点で福岡は、かなり先進的に取り組んでいる、有望な都市だ。
便利な空港は、羽田と福岡があるので、まあよしとして。将来的に、ぜひとも導入してほしいのは、公営カジノだ。
少なくとも上記の文からは彼は日本国を良くするにはということを考えているように思えるだろう。
カジノを通して日本の税収が増え、経済発展し、日本人の生活が向上する。これを願う人間は愛国心があるという意味で使用した。
特に違和感はないのではないだろうか?
しかし、詳しく知るわけではないが彼に日本を良くしたいという気持ちが強いのか疑わしい面がある。
これについては詳しく述べないがブログの愛国記事と私の中の堀江貴文にギャップがあったため、あのようなツイートをした。
私は堀江貴文嫌いではない。むしろ好きなタイプだ。
外資企業がカジノ運営するデメリット1:国内企業の衰退
堀江貴文の頭にないのは外資企業がカジノを運営するデメリットだ。
日本にはパチンコ・パチスロ、競馬等の公営ギャンブル場、宝くじ等々、様々な賭博場がある。
これらの施設、サービスを運営する際には、それを支える日本企業の収益が発生している。
日本にカジノを誘致するということは少なくともこれらの市場の一部を減少させることになる。
中国人はあんまり日本の既存のギャンブルはしないと考える人もいるだろうが、カジノは日本人にも開かれる。
日本人にもカジノを利用できるようにしないとカジノは儲からない。これはほぼマストだ。
韓国では内国人が利用できる1つのカジノだけが儲かり、残り16の外国人専用カジノは全く儲かってない。これが現実だ。
アメリカ、中国のグローバルなカジノ企業も日本人も利用できるカジノではないとマカオやラスベガスのような数千億の投資はしないと宣言している。
というわけで国益を考えるとカジノ開業には既存の賭博市場の減少分を超えるものが必要なわけだ。
これを外資企業に任せると今までの国内企業が得てきた収益をそのまま持っていかれるわけだ。
そして国内に再投資されることはない。株主への配当か他国のカジノ開業資金になるだろう。
また、雇用も外国人比率が高まり、収益を奪われた既存の日本企業の日本人は失業する。
唐突だが、セガサミー、ユニバーサルエンターテインメントのカジノ連合がカジノを開業すれば、アミューズメント施設や家庭用ゲーム、スマホゲーム等の他のエンターテインメント事業に再投資されるだろう。
パチスロ企業だったサミーがセガを買収し、家庭用ゲームの赤字を補填し支え続けた事例もある。
外資企業がカジノ運営するデメリット2:外資企業の裏切り
外資企業と共同でカジノ事業を展開した事例もあった。
何度も出てくるがユニバーサルエンターテインメントとウィンリゾーツだ。
ユニバーサルエンターテインメントは倒産寸前のウィンリゾーツ社を救済して数百億円の資金を出しラスベガス、マカオのカジノを成功させた。しかし、ウィンリゾーツのスティーブウィンはいわれの無い理由でユニバーサルエンターテインメントを追い出した。
保有していたウィン株を3割引で強制的に清算させてユニバーサルエンターテインメントは大暴落を起こした。
通常では考えられないことが起こる。このような詐欺師同然の輩と対等に渡れるカジノに精通した日本企業があるだろうか?
スロットマシーン、パチスロで一世を風靡した岡田和生ですらやられたわけだから、フジテレビなんかが外資と組んでも潮時になれば赤子の手をひねるように身包みをはがされるだろう。
横浜が立ち上がる
少数だがこの事態を警戒している方々もいる。
4月20日、横浜港運協会は拡大理事会を開催。港運事業者、行政など関係者が約400名が集まった。
藤木幸夫会長は、山下ふ頭の再開発、カジノを含む統合リゾート(IR)の開発に言及。藤木会長がIR開発に言及するのは初めて。
藤木会長は、山下ふ頭の再開発について、まず、横浜市民、港湾関係者の雇用の重要性を指摘したうえで、地元ををよく知る政治家にIRの開発事業者を決めてほしいと述べた。
そして、外資主導によるIR開発、利益獲得優先の方向性をけん制した。
私はこの記事を見て、私と同じように危機意識をもっている方がいらっしゃるのだとホッとした。
しかし、アメリカの圧力で大阪と横浜のどちらかは外資に明け渡さないといけないのではないかと予想する。
堀江貴文の認識
ブログ上ではカジノを作ればチャイナマネーが大量にきて大儲け。ホテルの整備が必要といったことが書いてある。
以前より私のブログを見ている賢者達であれば人目でわかるだろう。
これは2.3年前のカジノのイメージでこんな状態はもう終わったのだ。中国のカジノバブルは崩壊した。
更に世界中でカジノが誘致されており、競争も激化している。
彼のアイデアは古く、ありきたりでとても通用しないだろう。アドバイザーにならない方がいい。
このツイートには色々な返信がついているが、「ヤクザがくる」「愛国心いらなくね?」「外国人をネットでdisりたいだけ」等、オラウータンレベルのコメントしかないので読む価値はない。しかし、これが大勢の認識わけだ。教育が必要だろう。
しかし、堀江貴文のようなオピニオンリーダーがカジノを日本にという記事を書くことはオラウータンどもの教育機会にもなるし、息を潜めた日本カジノの議論のきっかけにもなるので喜ばしい限りだ。
ちなみに金を払う価値のある記事ではないと思ったので途中までしか読んでいないw
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