パチスロ市場の今後 ユニバーサルのパチスロ事業は?
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パチスロ
高射幸性機種の撤去や6号機への移行による特需はどこ吹く風という感じでパチスロ市場は冷え込んでいます。
大きな理由の一つは高射幸性機種でしょう。
高射幸性機種の早期撤去
2017年11月末までに高射幸性機種を30%以下にするという目標に対しては、各店舗で比率に差があるものの、現時点で平均30%ちょっととおおむねクリアできる水準にきています。
その後、年内や6号機改正の2018年2月時点での全撤去、機種指定による段階的な撤去等色々な憶測が飛び交っていました。
問題はここからなのですが、その先の目標設定が決まっていません。現状は認定を受けた機種は最大であと3年設置できることになります。
今年認定を受けたものであればおおよそ2020年付近まで設置できます。
これから2,3年の間は新しくリリースされる機種は、この高射幸性の名機たちと比較されてパチンコホールに設置されることになります。
当然、どれだけ作りこんでいても出玉スペックでは勝てないので劣後する傾向にあるでしょう。結果、パチスロ台は売れなくなるでしょう。
2018年には高射幸性機種に対する何らかの自主規制がまた定められると思っていますが、その発表がないといつまでたってもパチンコホールは新台を買いません。
大量の認定申請
現行機種の自主規制が進まず、6号機のスペックがこれに太刀打ちできないので、パチンコホールはこれまでの台を今後も使おうとします。
上記では東京だけで15万台の認定希望があり、全国では最大で150万台程度の認定希望があるでしょう。(あくまで希望なので実際にはこれより減るはず)
しかし、来年2月までに実施しなければならない認定は、処理能力の関係で数十万台程度しか実施できない可能性があるようです。
認定されなかった残りの台はどうなるのか?従来の検定終了まで設置される機種もあれば、みなし機となってしまうこともあるでしょう。
このような状態のため、パチンコ販社組合では2017年1月以降にリリースされた遊技機の認定申請を控えるよう要望したとのこと。
つまり、ギャンブル性の高い古い機種の方がギャンブル性の低い新しい機種より設置期限が長くなるという逆転現象が起きるということです。
一体何のためのギャンブル依存症対策、風営法改正なんでしょうか。
みなし機問題
みなし機の取り扱いが問題となっています。
現状、みなし機は一定の制限がかかるとはいえ、パチンコホールに設置可能です。
これが2018年2月以降は撤去しなければならないという話が出てきています。
これもまた大問題で、今後数十万台は出るであろうみなし機の扱いをこの時期に撤去すべきかどうか決まっていないのです。
年末にかけて「やっぱりみなし機は全撤去で決まりね」という話になっても新台は数に限りがあるので、今の設置台数を維持するには中古台をかき集めるしかありません。その影響で最近中古台の価格は上がっています。あのハイパー糞台のイノキロードトゥゴッド先生ですら、最低価格が3000円から35000円に上がっています。
資金力のある大手ホールはこの問題に対応できるでしょうが、力のない中小ホールはこれを機に淘汰されるでしょう。
しかしみなし機全撤去となれば、数十万台分の特需が発生するでしょう。
以下にギャンブル性が高い名機と言えども、時間とともに飽きられ、減台されるのは間違いありません。
私はまた今回もみなし機問題がナアナアになって結局何も起こらない可能性が結構あると思っています。
そうなれば、パチスロ冬の時代はまだ続くでしょう。
このまま何もないと2017年の新台販売は70万台程度、2018年は60万台程度に落ち込むという予測もあるようです。
ユニバサールのパチスロ事業
少し光の見えたパチンコとは違い、ユニバーサルのパチスロ事業は下降の一途をたどっています。
平成29年12月の連結業績予想は売上1000億~1150億とカジノ事業を差っ引いても20万台超を9ヶ月で売らねばなりません。
10月末時点でも10万台に満たない状況では非現実的な数字でしょう。(年末にバジリスクやまどかマギカ等結構なタイトルはありますけど)
売上は減るとしてもユニバーサルにはボッタくり認定商法があります。
昨年度はこの認定商法で純利益を数十億押し上げました。
上のトピックスにもあった通り、認定申請ラッシュは相当なものになるはずです。
更にユニバは認定に1台15万円程度ふっかけているので一番恩恵を受けるメーカーかもしれませんw
バジリスク絆やハーデス、まどかマギカ等の認定をケチって認定申請しなかったホールは、みなし機撤去となればこれから痛い目を見ます。
なのでユニバの認定は絶対必須だという意識がパチンコホールにはあるでしょう。
今年需要がありそうなのはミリオンゴッド凱旋、ハナビ、バーサス等でしょうか。
これらを認定したければ、クソ台の認定と新台の購入もセットで申請しなければ受け付けません。という恨みを買いそうなやり方も実施されるかもしれませんw
今年は利益を確保するという面ではこの方法で凌げると思います。
お上次第でどうなるかわからないという不安定な状況下で、各パチンコメーカーはこれからの方針をたてないといけないので、非常に難しい舵取りを迫られるでしょう。
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