ユニバーサルエンターテインメント平成29年12月期 第2四半期決算が発表されました
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ユニバーサルエンターテインメントの平成29年12月期第2四半期決算が発表されました。
売上高 43,385百万円
営業利益 -10,301百万円
経常利益 -10,876百万円
純利益 -6,615百万円
第1四半期決算と比較すると
売上高 10,987百万円 -> 43,385百万円(32,398百万円増)
営業利益 -9,828百万円 -> -10,301百万円(473百万円減)
経常利益 -9,805百万円 -> -10,876百万円(1,071百万円減)
純利益 -6,787百万円 -> -6,615百万円(172百万円増)
業績予想(9ヶ月最悪ケース)と比較すると
売上高 101,900百万円 -> 43,385百万円(58,515百万円減)
営業利益 16,700百万円 -> -10,301百万円(27,001百万円減)
経常利益 16,700百万円 -> -10,876百万円(27,576百万円減)
純利益 15,800百万円 -> -6,615百万円(22,415百万円減)
第1四半期より収益が改善しておらず、醜悪な決算となっております。
原因はパチスロ事業の低迷でしょう。
他メーカーでは評価が良い台も生まれてきていますが、ユニバーサルは相変わらずクソ台製造機となっています。
また、カジノ事業でも本四半期決算までは足を引っ張る形となっており、数字上ではダメでした。
パチンコパチスロ事業
第2四半期のパチンコパチスロ事業の売上は約260億円、営業利益は約50億円となりました。
パチスロはメーシーより「ラグナロクサーガ」、エレコより「デビルマン」、ミズホより「イノキロードトゥゴッド」「アメイジング・スパイダーマン」「回胴性ミリオンアーサー」「魁!!男塾」がリリースされました。
非ミズホ系が5000台以下、ミズホ系が20000台程度とリリース機種数の割(開発費増)に売上が伸びず、内訳も利益の少ないミズホ系が大半を占めるという結果でほとんど利益になっていないと思われます。
どれもクソ台でしたが一番台数の多いイノキロードトゥゴッドが特に酷く、今回もパチンコホールでの評価を落としてしまいました。
ただし、イノキ以外は6号機移行による中古台の需要増によってある程度の価値を維持しています。
パチンコはメーシーより「アナザーゴッドハーデスアドベント」がリリースされました。
こちらは不発続きだったパチンコ部門初のヒット作となり、30000台程度を販売することができました。
8月のお盆までは高評価高稼働となり牙狼と肩を並べる存在でしたが、その後は尻すぼみで失速して今では他の台に埋もれています。
パチンコでの信用を少し得ることができたので、これを機にパチンコホール内での地位を確立してほしいものです。
パチスロ事業の低迷をミリオンゴッド凱旋の認定手数料やパチンコがカバーしているかと思いきや、想定より利益がとれていませんでした。
ユニバに残されたパチスロ遺産はわずかなので、有効に利用して今後の営業に繋げてほしいですね。
カジノリゾート事業
本四半期決算より、カジノリゾート事業という枠が設定されました。
第2四半期の売上は約50億円、営業利益は約-30億円となりました。
赤字が続いていますが、ご存知の通りフィリピンカジノ市場は想定以上に好調で売上を増やし、赤字幅を減らしております。
黒字の月もでてきたようで、第3四半期決算には黒字化しているのではないでしょうか。
年末にはホテルの稼働室数が約4倍の500室程度に増え、コーブマニラのような前例のない魅力的な大型施設が完成します。
更にフルオープンを機に、収益のカギであるVIP客の本格誘致が始まると、いよいよパチンコパチスロ事業を凌ぐ事業に格上げされるでしょう。
その時ユニバーサルはパチンコではなくカジノ企業として世に認識されることでしょう。
このような世界規模のカジノを有する企業は日本に一つしかありません。多くのパチンコ企業とは一線を画すものとなります。
パチンコパチスロ事業にメス
カジノ事業が本格化する中で一向に光が見えないパチスロ事業。そしてこの事業の従業員数は増えています。
私は以前よりこの施策には反対でした。未来の見えないパチンコパチスロ事業の従業員をなぜ増やすのか。
これに対してユニバーサルのコーポレート部門では「パチスロのシェアをセガサミーと共に独占するくらいに成長させようと思っております」と現状と全くかけ離れたコメント。
このような未来の見えない人間に企業をコントロールさせるべきではないでしょう。
尻すぼみの市場に多くの人的資源を投入して成功させられるのは有能な人間だけです。
残念ながらユニバーサルにはそのような人間が乏しいと言わざるを得ません。(一部の開発者は有能だとは思いますが)
パチンコパチスロ事業は無駄を徹底的になくして、利益をとるのみに特化させるべきです。(まあ、それができないのですが)
売上やシェアの拡大は必要ありません。
モノだけでなくヒトも最適化する必要があるのではないでしょうか?富士本社長。
最適化されたら社長が消えるかもしれませんがw
業績予想変えず
これだけ業績が低迷しているのにも関わらず、通期の業績予想は変更しないと明言されました。
理由はカジノ事業の急成長、裁判費用の負担減、国内規制のネガティブ要素出尽くし、ポジティブな要素での未確定案件のためのようです。
上記4つのうちで現状から通期の予想まで達することができるものは「ポジティブな要素での未確定案件」しかありません。
もう一度業績予想との比較を見てみましょう。
業績予想(9ヶ月最悪ケース)との比較
売上高 101,900百万円 -> 43,385百万円(58,515百万円減)
営業利益 16,700百万円 -> -10,301百万円(27,001百万円減)
経常利益 16,700百万円 -> -10,876百万円(27,576百万円減)
純利益 15,800百万円 -> -6,615百万円(22,415百万円減)
本業では明らかに到達不可能です。第3四半期に販売される予定はタロットエンペラー、まどマギAタイプ、ハーデスペルセポネVer程度です。(バジリスクは年明け以降?)
これらはどれだけうまくいっても売上200億円に満たないのではないでしょうか。
カジノ事業も現在の売上50億円からこの3か月で数倍になるのは無理でしょう。
この2つの売上による利益も業績予想には及ばないでしょう。
裁判費用もこの規模の乖離に比べたら無視できるレベルです。
残るは「ポジティブな要素での未確定案件」。これしかありません。
これが何を指すのか。本業以外ではWynnとの裁判系が本命ではないでしょうか。
次点でオカダマニラ関連でしょうか。
あるいはブラフでしょうか。。
この文言によってかクソ決算にも関わらず株価が急騰しました。
個人的にはこのような怪しい不安定な要素で株の保有を維持するのはポリシーに反しますが、こういうもので株価が大きく動くのが株でしょう。。
2017年も残り1月程度なので結果はすぐにわかりそうですね。
何が出てくるかドキドキ待つのもエンターテインメントでしょうか。
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