ユニバーサルエンターテインメント平成30年12月期 第1四半期決算が発表されました
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株
1回サボりましたけど復活しました。
ユニバーサルエンターテインメントの平成30年12月期第1四半期決算が発表されました。
5/11(金)に予定されていた決算発表を無告知で延期してしまいました。
富士本新体制となり、重要な時期にこのようなことをしてしまうというのは非常にマイナスでしょう。
株主に寄り添うようなことをイメージさせてくれましたが、岡田和生がいなくとも、このような信頼を失う行為をしてしまう構造は変えられなかったのでしょう。
特にストックオプションを得るために監査法人と計上方法について議論があったのではという憶測もあり、信頼性低下に拍車がかかります。
ただ、株価の方はそこまで影響はなく、あまり気にしないしカジノが完成すればいけるっしょ!みたいな雰囲気です。
売上高 19,545百万円
営業利益 -4,369百万円
経常利益 75,729百万円
純利益 181,402百万円
ウィンリゾーツとの和解金が計上されましたので経常利益、純利益が大幅に増えています。
本業の方は赤字が続いています。
パチンコパチスロ事業
第1四半期のパチンコパチスロ事業の売上は約102億円、営業損失は約9億円となりました。
パチンコは「CR遊戯性ミリオンアーサー」「CRバジリスク」、パチスロは「コンチネンタルゼロ」となりました。
導入台数はそれぞれ約5000台、約20000台、約2000台です。
すべての台がクソ台扱いとなり、既に殆ど稼働がありません。
主力のパチスロは他社と比較しても劣後しており、パチンコホールの稼働状況も下位に位置しています。
パチンコもハーデス以外は一つもいい機種は出ていません。
中古価格も数千円~数万円とひどい状況です。
今回も確実にブランド力を落として、パチンコホールからの信用を失っています。
この影響はジワジワジワジワ進行しており、今後黒字を確保できるか微妙なところまできています。
人件費などの維持費がかかるため、部材共通化等の原価削減をこれ以上しても売り上げを増やさないことには年間で黒字転換できないところまできました。
恐らく5.9号機の持ち玉が切れ、6号機のはじめは更にひどい状況が予想されます。まず、リリースできる機種があるかもわかりません。
カジノ事業
第1四半期のカジノ事業の売上は約89億円、営業損失は約14億円となりました。
私の思っていたより売上が伸びていませんでした。
CoveManilaがオープンして大賑わい、カジノの平場も非常に混んでいるようだったので、為替の影響があったとしても100億円以上になっていたらいいかなという意識でした。
更にホテルや施設のオープンに連れて減価償却もはじまり一向に黒字になりません。いつから決算の数字として時価総額に相応しい数字となるのでしょうか。工事の遅延も考慮すると何年かかるの?という感じです。きっと来年度末予定のフルオープンも遅延するのではないですか?既存株主はいつまで遅延しても許してくれそうですがw
単月でEBITDAが黒字に転換しましたとの文言だけで弱いですね。12月に転換したのではないのですか?うそですか?具体的な数値もわかりません。
2年後にIPOをする予定のようです。これは株主に期待を持たせてくれますね。
経営権を維持できる程度は株を維持しつづけるようなので数十%放出すると、保有割合が減ったオカダマニラだけで一体どれだけの利益を稼がないといけないのでしょうか。
以前もいいましたが、PER20としても今の時価総額であれば純利益で200億円以上はないと妥当ではないでしょう。
それを考えるとオカダマニラがうまくいったとしても、今の価格帯がむしろ適正で、株価が何倍にもなるような利益を生むのは不可能でしょう。
IPO等によって資金調達した金で何か事業をしないと無理でしょう。新たなカジノを誘致するなり、新規事業を立ち上げるなりしないといけません。
今の経営陣によって新規事業の成功が期待できるでしょうか?また、できないのなら外部から優秀な経営者を引っ張ってこれるでしょうか?私は非常に難しいように思えます。
ということでパチンコ事業は没落し、カジノ事業も思ったほど進捗できていなかったので、余程の割安状態か新たなバリューがないとユニバーサルエンターテインメントには投資できないですね。
ただ今後の行方に興味があるので引き続きウォッチしていきます。
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